私の国は戦争で負けました。
街は蹂躙され一般市民は残虐の限りを尽くされたと聞いています。

私は貴族だったので、王都が陥落する前に逃げ出しましたが、
結局、残党狩りにつかまり「商品」として奴隷商人に売られました。
純潔血統である王族、貴族の女達は奴隷商人達にとって高額で売れる
人気商品なのです。
一緒に逃げた11歳の娘と引き離され、私は奴隷とされました。

それからは売られる前に、商人達による教育…強姦、調教の日々です。
私のような何も知らない貴族の女を性処理のスペシャリストにする為に。
精神が壊れる者もいるというのに、私は自我を保っていました。
逆にそのほうがツライのはわかっていました…。
しかし、娘のことが気がかりだったのです。

しばらくして私は商人の不手際で妊娠してしまいました。
妊娠済みの奴隷は上流階級の買い手たちには不人気です。
そのせいで私の価値は大幅に落ちてしまい、結局最下層に近い
子を宿した奴隷ばかりを集め、身体を売りながら買われるのを待つ
「繁殖奴隷市場」…そこに堕とされました。
どちらかというと、産まれてくる奴隷の子供を取引する場です。
いつまでも、客の、誰とも知れぬ男達の子供を妊娠しつづける…。
奴隷市場は地獄と同義だな…と絶望的な気分でした。

前の妊娠の時と同様、私の身体は変化してきています。乳房は大きくなり、
乳首は黒ずんで肥大し、胸の血管は膨張し、お腹は大きくなっていきます。
でも、あんなに嬉しかったはずの妊娠…身体の変化が…今は悲しい。
それは女性として…とてもつらいものでした。

妊娠して推定9ヶ月、まもなく産み月という頃まで、
私は商人達の慰み者にされたあげく、その「繁殖奴隷市場」に売られました。
かつて、私が身につけていたどんな宝石よりも安価な値段で。

腕につけられた腕輪には魔法がかけられ、けっして外れません。
さらに結界の外に出てしまうと強制的に出産してしまう呪紋が
かけられているという事です。それは死ぬよりつらい事でしょう。



妊婦ばかりの奴隷市場で…

「リクエスト:妊婦ばかり取り扱う奴隷市場…」



「おばさん、こないだの戦争で負けた隣の国の人だよね?」

売られたばかりの私に声をかけたのは年端もいかない少女でした。
しかし、その小さな身体は妊娠し、大きなお腹に子供を宿し、
年相応の小さな乳房はパンパンに張り、乳首は肥大し、乳頭は子供らしい色ではなく、
色素が沈着して茶褐色になり、早くも赤ん坊が飲む母乳を生産しています。
しかし小さな乳房では溜めきれないのか、母乳をダラダラとだらしなく垂れ流していました。
幼さの残る顔にはアンバランスな濃い目の…まさに売女がするようなケバい化粧を施し、
身体は刺青やピアスで装飾され、一目で年季の入った奴隷であることを感じさせる、
…そんな子供です。


「私も同じ国の出身なんだ。3年前、最初に落とされた国境の町出身。」
「それで、9歳からご主人様に飼われてて…優しい人だったんだけど。」
「お腹にあかちゃんができたからって、ここに連れてこられたの。」
「あかちゃん産んだらまた戻れるんだって…」


この子…私の娘と同じ○2歳で…こんな身体に…
きっとこの子は気づいていません。自分が捨てられたことを。
大人になってしまった、妊婦になってしまった子供など、
その男は愛さないことを…


「そう…あなた私の娘と同じくらいね。生き別れてずっと会ってないけど…」
この子に娘の姿を重ねた私は、何の気なくそう呟きました。
すると…


「そうなの?…5日前まで本当におばちゃんにそっくりの女の子がいたんだよ。」
「ひょっとしたら、おばちゃんの子供じゃないかなぁ〜?」


「えっ!…ホントに?…その子どんな…どんな様子だった?」
娘とは残党狩りで捕らえられて以来会っていません。
考えたくはありませんが、この子と同じように奴隷になっている可能性が高いでしょう。
だけど生きていれば、いつか、いつの日かには…そんな淡い希望がまだありました。


「その子は…私みたいに大きなお腹だったけど…」

「手や足が無くてダルマさんだって言ってたわ。」
「ヌイグルミみたいでかわいいねっ…って話したんだよ。」

「でも、ショブンされるってつれてかれちゃった〜。」


ああぁぁぁ、なんてことなの…………
私の些細な希望はあっけなく崩れ去っていったのです。



続くのか?



長かった…かなり昔のリクです。ようやく消化〜♪




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